上村淳之
ATSUSHI UEMURA
1933年 京都府生まれ。祖母は上村松園、父は上村松篁
1959年 京都市立美術大学(現・京都市立芸術大学)専攻科修了
1978年 第5回創画展にて創画賞受賞(’80年も)
1984年 京都市立芸術大学教授に就任
1994年 松伯美術館館長就任
1995年 日本芸術院賞受賞
1997年 京都市立芸術大学美術学部長
1999年 同大学副学長、名誉教授就任
2002年 日本芸術院会員となる
2005年 創画会理事長就任
2010年 平城遷都1300年大極殿正殿壁画連作制作
2011年 京都文化賞特別功労賞受賞
2013年 文化功労者顕彰
ー<花鳥画>のこころー
具体的に描かない『余白』に、いかに四季の自然を感じさせるか。本来いっぱい具体物があるんだけども、それを消し去ってなお、情緒的な表現とできてはじめて『余白』なんです。『花鳥画』の象徴絵画としての本質もまた、『余白』とともにある。(中略)一木一草に神仏が宿り、だからこそお互いの存在に敬意を払う。そういう対等の関係、対等の目線でなければ、成立しえない。そうでなければ、モチーフに、そして『余白』のむこうに広がる森羅万象に己の想いを託す事ができない。〜上村淳之