今月の特別展


会期:3月20日(木)〜3月25日(火)
    ※最終日25日(火)は17:00閉場
時間:10:00〜20:00
会場:東急百貨店吉祥寺店 8階 催物場




展示される作品は一部変更になる場合がございます。
作品のお問い合わせ等は(➿0120-016-951)またはメール(gallery@moe.co.jp)にてご連絡ください。
 
 
本画特選
 
藤田嗣治
頬杖をつくマドレーヌ

(墨、水彩 紙)
[画寸法 425×324mm]1932年作
東美鑑定評価機構鑑定委員会 鑑定有
TSUGUHARU FUJITA
 
平松礼二 
花岳
(紙本彩色 15号)2025年作
REIJI HIRAMATSU
 
名古屋剛志
月華
(紙本彩色 6号)
TAKASHI NAGOYA
 
ワイズバッシュ
ヴァイオリン
(油彩 10号)
CLAUDE WEISBUCH
 
ブラジリエ
青い雲
(油彩 15号)
[画寸法 650×460mm] 1999年作
Alexis Brasilier 証明書 有
ANDRÉ BRASILIER

太古から人間と馬との関わりは深い。
人は狩の対象であった馬を家畜化し、その高い身体能力を自分たちの生活の支えにしてきたのであろう。
約2万年前にフランス南西部ラスコー洞窟に描かれた馬は古今東西のアーティストたちに創作の意欲、刺激を与え多くの画家が馬をモチーフに描いてきた。
とりわけ現代ではフランスの人気作家アンドレ・ブラジリエが描く馬は世界で際立つ存在と言えよう。
生前彼と親交が深かった日本画家東山魁夷はブラジリエについて感動を簡潔な構図と洗練された色感で生き生き表現していると評していた。
実際に作家自身の出自が上流階級にあり、競馬や乗馬といった貴族の嗜みは作家に近い自然なものであった。
本作「青い雲」は流れるような厚く青い雲に覆われた浜辺を颯爽と風を切って乗馬を楽しむ情景が描かれている。
作品の中央右付近に僅かに使われている赤色が本作品を見事に引き締めている。
爽快な気分にさせてくれる本作品は最もブラジリエらしい品格の漂う逸品と言える。

 
荻須高徳
荻須高徳
ドルー(1)
(水彩)
[画寸法 325×250mm] 1970年作
荻須恵美子 鑑定書 有
TAKANORI OGISU
 
千住 博
光る朝
(紙本彩色 6号スクエア)
HIROSHI SENJU

ニューヨークを制作拠点に活動し、世界で注目の日本画家千住 博。1995年ヴェネツィア・ビエンナーレで東洋人として初の名誉賞獲得以来、大徳寺聚光院の襖絵制作、APEC首脳会議、羽田空港等のアートプロデュースなど幅広い活動で存在感を高めてきた。
2020年には、弘法大師空海によって1200年程前に開創された真言宗総本山、高野山金剛峯寺に44面の「瀧図」と「断崖図」が奉納された。千住 博と空海の時空を超えた対話とも言われ、これらの業績から日本芸術院賞の受章が決定した。
静まり返った朝の森に佇む鹿の姿。
本作は古来神仏の化身とされ、森の守り神とも言われる鹿との出会いに神を感じたと語る画伯が初期の頃より今日まで描き続ける代表的な森林シリーズの中の一作。
朝焼けの空に群青色に染まった森林、この自然が織りなす神秘的な情景は日本画でなければ絶対に描けないであろう。
私たちはこの美しい自然を後世に残していきたい…
生きものと自然の共存を描いた本作品は千住 博の祈りの一枚である。

 
ビュッフェ
ビュッフェ
青いアイリス

(油彩 25号)
[画寸法 810×650mm]1958年作
モーリス・ガルニエ鑑定証 有
BERNARD BUFFET

ベルナール・ビュッフェは1928年パリに生まれ第二次世界大戦後のフランス画壇に彗星のごとく現れた。1948年、若干20歳にして画家の登竜門として最も権威あるクリティック賞(批評家賞)受賞、早熟の天才と言われた。
当時抽象画全盛であった世界の美術市場にモノトーンに近い具象画で大戦後の不安や虚無感が漂う社会を硬質な鋭い線描で描いたビュッフェは瞬く間にパリ画壇の寵児となり世界を席巻した。
日本でもビュッフェの人気は絶大で日本画家加山又造、芥川賞作家で版画家の池田満寿夫など多くの作家が強烈な衝撃と影響を受けた。
後に静岡県長泉町にベルナールビュッフェ美術館が創設される。
1958年ビュッフェに生涯を通じて影響を与え続けた女性アナベルと結婚。
彼女の影響によりこれまでのモノトーンの画風から多くの色彩が使われるようになった。
ビュッフェ作品の転機の年ともなった1958年制作の本作「青いアイリス」は青い花と花瓶に赤色が配置され、力強い線描に暖かみが加わり、明るい画面へと変化している。
本作品はビュッフェ30歳時に描いた希少な静物画で美術館クラスの逸品と言える。

 
モワラス
カシャレル(カマルグ)
(ミクストメディア)
[画寸法 800×400mm]2023年作
JEAN MOIRAS
 
モワラス
真っ青
(ミクストメディア 5号) 2024年作
JEAN MOIRAS
 
ジョンワン (JONONE)
Green Days
(アクリルオンキャンバス)
[画寸法 830×620mm] 2023年作
JONONE
 
熊谷守一
熊谷守一

(水墨淡彩)
[画寸法 320×390mm] 共板有

MORIKAZU KUMAGAI
 
向井潤吉
向井潤吉
奥武蔵凛冬 寄居在
SOLD OUT
(油彩 6号)
浜田美芽 鑑定書 有
JUNKICHI MUKAI
 
トマサ・マーティン
刻のながれ II

(オイルオンキャンバス)
[画寸法 390×390mm] 2022年作
TOMASA MARTIN
 
三岸節子
カーニュの太陽
(オイルパステル 紙)
[画寸法 311×243mm]1970年代
東美鑑定評価機構 鑑定委員会/三岸太郎 鑑定証 有
SETSUKO MIGISHI
 
コタボ
レモンのある静物
(油彩 10号)
[画寸法 380×550mm]

Hélène COTTAVOZ 証明書 有
ANDRE COTTAVOZ
 
湯口絵美子
湯口絵美子
タチアナ
(紙本彩色 サムホール)
EMIKO YUGUCHI
 
トラモーニ
誕生日のブーケ
(油彩 15号スクエア)
OLIVIER TRAMONI
 
山下 清
とんぼ
(ペン画 色紙)
山下清鑑定会 鑑定書有
KIYOSHI YAMASHITA
 
ギィ・デサップ
パリ 廃兵院(1)
(油彩 4号)
GUY DESSAPT
 
ボナフェ
ボナフェ
青い鎧戸
(アクリルオンペーパー 10号)
ROGER BONAFÉ
 
ボナフェ
ボナフェ
山のふもとの集落
(油彩 15号)
ROGER BONAFÉ
 
ピラー・テル
地中海の夜
(オイルオンボード)
[画寸法 250 x 250mm]
PILAR TELL
 
関口雅文
目覚めの朝に光る風
(ミクストメディア 色紙)

[画寸法 273×242mm] 2025年作
MASAFUMI SEKIGUCHI
 
関口雅文
ウキウキ気分の日曜日
(油彩 10号)
2021年作
MASAFUMI SEKIGUCHI
 
 
版画セレクション
 
棟方志功
大顔の柵
(板画)
[画寸法 200×185mm]1959年作
棟方志功鑑定登録委員会 鑑定書 有
SHIKO MUNAKATA

「世界のムナカタ」として国内外から高い評価を得て、確固たる地位を築いた棟方志功は多くの女性像を描いた名作を残している。
棟方芸術の思想的特徴のひとつに「フェミニズム、女性崇拝」がある。幼少期に影響を受けた祖母の宗教観、母の深い慈愛、婦人の情愛などが礎となったと言われている。
本作「大顔の柵」は1959年(昭和34年)に制作された裏彩色仕上げの木板画。
裏彩色とは最初に白黒で擦った木板画の和紙の裏から作家が手彩で色付けするもので、木板画特有の線や墨を消す事なく彩色が可能。
版画でありながら一枚一枚の作品の色彩が微妙に異なり、同じ物が二つと無い貴重なオリジナル作品。
棟方56歳時制作の大首裏彩色仕上げの本作品は棟方の息遣いが聞こえてくるかの様なエネルギー溢れる珠玉の逸品と言える。
資産性のある棟方作品は年々市場価値が高まっている。

 
シャガール
パリの上の鶏
(リトグラフ サイン・番号入り)
[画寸法 450×600mm] 1958年作
MARC CHAGALL
 
ピカソ
パブロ・ピカソ
Polychrome bird
セラミック/底部に限定番号 限定200部
EDITION  PICASSOの刻印、MADOURA PLEIN FEUの窯印
[画寸法 320×390mm]1947年作
PABLO PICASSO

第ニ次世界大戦後のピカソにとって、解放感は計り知れないものだった。
1947年、ピカソは陶器による表現に魅了されフランソワーズ・ジローと子供たちと共に南仏・ヴァロリスに移り住みマドゥーラ工房で本格的に制作を開始する。
ヴァロリスでの陶器の制作は彼が心から喜びに充ちあふれていた時代に始められた。それは1960年代後半まで続き、4000点近い作品が制作された。
ピカソの有名な言葉に「ラファエロのように描くには4年かかった。子供のように描くには一生かかった。」とあるが、素直で無邪気な一連の陶器の表現を見ても、ピカソのこの制作にかける深い思い入れが感じられる。
火を通して完成する作品の、予見出来ない難しさと楽しさはピカソの想像力をいっそう掻き立てた。
本作「カラフルな鳥」は1947年(66歳)に制作されたもので、ピカソが最も焼き物にのめり込んでいた時代と言われている。
近年、遊び心に満ちたピカソの陶芸作品は世界市場で再評価されている。

 
千住 博
ウォーターフォール
(HSエディション)
[画寸法 486×606mm] 2007年作
HIROSHI SENJU
 
千住 博
千住 博
満開の瀧桜
(シルクスクリーン)
[画寸法 490×606mm] 2002年作
HIROSHI SENJU
 
上村淳之
夏隣(鳥たちの四季)
(シルクスクリーン サイン・番号入り)
[画寸法  215×270mm]
ATSUSHI UEMURA
 
中島千波
阿蘇一心行の櫻
(シルクスクリーン 手張り本金箔)
[画寸法 400×800mm]
CHINAMI NAKAJIMA
 
篠田桃紅
篠田桃紅
TRIBUTE
(リトグラフ 手彩 サイン・番号入り)
[画寸法 265×345mm]

TOKO SHINODA
 
草間彌生
夜に読む本 B
(スクリーンプリント サイン・番号入り)
[画寸法 160×230mm] 2004年作

YAYOI KUSAMA
 
村上 隆
村上 隆
DOB2020 BLUE
(リトグラフ サイン・番号入り)
[画寸法 370×370mm] 100部限定

TAKASHI MURAKAMI
 
アンディ・ウォーホル
INGRID BERGMAN (HERSELF)
(シルクスクリーン 右下に鉛筆でサイン・番号入り)
[画寸法 965×965mm] 1983年作
ANDY WARHOL

作品裏左下にコピーライトスタンプ
作品左下に版元と刷り師のエンボス
[カタログレゾネ] Feldman & Schellmann II.313掲載
 
ドラクロワ
Le Petite Suite 夜のモンソー公園

(シルクスクリーン サイン・番号入り)
[画寸法 240×190mm]
MICHEL DELACROIX
 
藤田嗣治
藤田嗣治
パン職人
(リトグラフ サイン・番号入り)
[画寸法 195×195mm]1963年
TSUGUHARU FUJITA
 
荻須高徳
荻須高徳
赤い靴屋
(リトグラフ サイン・番号入り)
[画寸法 455×550mm] 1982年作
TAKANORI OGISU
 
斎藤清
柿の会津(35)

(木版 サイン・番号入り)
[画寸法 377×527mm]1993年作
KIYOSHI SAITO
 
櫻井幸雄
櫻井幸雄
ムニャムニャ語 花の下の三人きょうだい
(手彩版画 6号 サイン・番号入り)
YUKIO SAKURAI
 
 
推奨作家 新山 拓
光煌く意識の底に、
儚くもゆれる幾つもの現象を、
私は祈りのかたちにしていきたい
 
新山 拓
前穂高 〜蒼光〜
(紙本彩色 8号)2024年作
TAKU SHINYAMA
 
新山 拓
Sparkle sea(02230011)
(紙本彩色 10号)2023年作
TAKU SHINYAMA
 
新山 拓
富嶽 〜炎淵〜
(紙本彩色 4号)2024年作
TAKU SHINYAMA
 
新山 拓
Frost tree(22400606)
(紙本彩色 サムホール)2024年作
TAKU SHINYAMA

略歴
1975年 鳥取生まれ
2001年 多摩美術大学大学院美術研究科日本画修了
2007年 多摩美術大学造形学科 同助手満期退職
2013年 Art-School+Yokohama開校主催
2018年 ART TAIPEI/TAIPEI World Trade Center(台北) 出品
その他 全国百貨店での個展、グループ展など多数
現在 日本美術家連盟会員