本画特選

日本画

 
平松礼二 
花富士図
(紙本彩色 15号)2022年作
REIJI HIRAMATSU

19世紀末、パリ万博をきっかけとして巻き起こった日本の芸術熱は「ジャポニスム」と呼ばれモネをはじめ多くの印象派の作家達に影響をあたえた。
印象派の巨匠モネに魅了された平松礼二が日本画家の視点から日本画の様々な技法を駆使して「モネの睡蓮」を描いた。この一連の平松作品は、仏で高い評価を得る。
2013年、仏ジヴェルニー印象派美術館において「平松礼二、睡蓮の池オマージュ」展、2018年日仏友好160年記念「平松礼二イン・ジヴェルニー」展も大成功をおさめ、あらためてその名を世界に轟かせた。
そして昨年(2021年3月)フランス政府より芸術文化勲章が授与された。
2011年3月11日の東日本大震災に大きな衝撃を受けた平松礼二。
花咲く故郷は必ず巡ってくる。
この体験を後世に残そうと描き始めたのが本作、花姿富士の連作。日本人の心のありかである富士山。日の丸の象徴である紅白を紅白梅で、白は雪にも見立て、江戸文様の波姿に浮かぶ島国という構図で描いた。
本作品「花富士図」は日本人の心、伝統を大切にし未来に伝えていきたい。そんな平松のメッセージである。

 
平松礼二
ジベルニー  モネの池・夏
(紙本彩色 30号)
REIJI HIRAMATSU
 
平松礼二
五月の風
(紙本彩色 3号)
REIJI HIRAMATSU
 
平松礼二 
夕の海・モンサンミッシェル
(絹本彩色 3号スクエア)
REIJI HIRAMATSU
 
平松礼二 
路・春の詩によせて
(紙本彩色 12号)
REIJI HIRAMATSU
 
棟方志功
伊東深水
紅萩 売約済
(絹本彩色 10号大)
[画寸法 431×526mm] 共板
東美鑑定評価機構鑑定委員会 鑑定証書 有
SHINSUI ITO

江戸浮世絵の伝統を継承し、高い芸術性と鋭い感覚で日本の美人画に新境地を拓いた伊東深水。

庭先の萩の開花を楽しむ女性の姿。視線を落とすその表情にはうら若き初々しさが感じられ、爽やかな色香が漂っている。
着物の朝顔の柄まで丁寧に筆致を凝らしていて深水作品の中でも非常に良く描き込まれた作品と言えよう。

画面左下に「此君汀(しくんてい)深水画」の落款がある。昭和23年から28年の6年間に制作した作品の中で、深水自身が特に満足出来た作品のみに使用した落款といわれている。

現在この「此君汀落款」の深水作品は市場での評価が高く人気作品となっている。本作品「紅萩」はまさに深水芸術が開花した名品である。

 
後藤純男
雪上る大和
(紙本彩色 10号)

東美鑑定評価機構 鑑定委員会 鑑定証書 有
SUMIO GOTO
 
石踊達哉
月下紅梅
(紙本彩色 4号)
TATSUYA ISHIODORI

 

石踊達哉
飛翔
(紙本彩色 8号)
TATSUYA ISHIODORI

 

 
柳沢正人
天使の降りる街 フィレンツェ
(紙本彩色 10号 分割) 2022年作
MASATO YANAGISAWA

1955年 長野県佐久市に生まれた柳沢正人。東京藝術大学院を修了後、1991年五島記念文化賞新人賞を受賞、その助成によりイタリアフィレンツェに一年間海外留学する。
以後数十回に及ぶ海外取材を重ねヨーロッパをはじめ世界各地で個展を開催し注目を浴びる。2004年には、イタリア美術評論家が選ぶ“世界の作家12人展”に選出され作品はメディチ・リカルディ宮殿(伊)に収蔵され話題となる。この年、構想5年制作に6年を費やし75m×1.8mの大作壁画「刻(とき)-時空の流転」が幕張ワールドビジネスガーデンに設置された。
本作「天使の降りる街フィレンツェ」は、30年間取材を重ねた柳沢正人が時空を超えて往時のルネサンス花の都フィレンツェを描いたものである。
柳沢はこの長い時空間を表現する方法として画面を5分割することを試みた。パネルを縦軸に少しずつずらすことによる時間の流れ(時間軸)と横に少し隙間をあける事による空間の広がり(空間軸)を表現し、屏風絵的額装にしたのである。
従来の日本画に無い鮮やかな色彩とフォルムで描いた本作品は2022年の柳沢正人 最新作である。

 
柳沢正人
桜花爛漫
(紙本彩色 3号)
MASATO YANAGISAWA

 

yanagita
田尾憲司

(紙本彩色 サムホール)
KENJI TAO

 

 
千住 博
夜桜
(紙本彩色 サムホール)2022年作
HIROSHI SENJYU

東京藝術大学大学院を首席で卒業以来、ニューヨークを制作拠点に活動し、世界から注目の日本画家千住 博。
2020年には弘法大師 空海によって、1200年前に開創された真言宗の総本山高野山金剛峯寺に44面の「滝図」と「断崖図」が奉納され、千住 博と空海の時空を超えた対話とまで言われた。この業績から日本芸術院賞の受賞、そして2022年2月、令和3年度の芸術院会員が決定した。
福島県三春町にある樹齢1000年を超すと推定される「三春の滝桜」。
月光に映える夜桜の醸し出す静寂の世界が魅力と語る千住 博。この三春の滝桜が持つ生命力と神秘的な美しさに感動し、幾度となく描いてきた。
本作「夜桜」は、サムホールの小品ではあるが希少な逸品である。
千住作品は国内はもとより海外でも年々評価が高まっており、価格の高騰が続いている。

 
千住博
タイドウォーター
(紙本彩色 6号)
HIROSHI SENJYU
 
千住 博
ウォーターホール
(紙本彩色 2号)2022年作
HIROSHI SENJYU

ニューヨークを制作拠点に活動し、世界で注目の日本画家千住 博。
1995年ヴェネツィア・ビエンナーレで東洋人として初の名誉賞獲得以来、大徳寺聚光院の襖絵の制作、APECの首脳会議、羽田空港等のアートプロデュースなど幅広い活動で存在感を高めてきた。
2020年は、弘法大師空海によって1200年前に開創された真言宗の総本山高野山金剛峯寺に44面の「瀧図」と「断崖図」が奉納された。千住 博と空海の時空を超えた対話とまで言われたこの業績から日本芸術院賞の受賞が決定した。
本作は、光り輝く群青色の背景に白の絵具(胡粉)を上から流し落とす斬新な技法で描かれている。装飾性と高い精神性を併せ持つ2022年の最新作。
千住作品は国内はもとより海外でも年々評価が高まっており、価格も高騰が続いている。
本作品は洋室、和室問わず爽やかにお飾り頂ける珠玉の2号サイズ作品である。

 
上村淳之
雪野
(紙本彩色 3号)
ATSUSHI UEMURA

上村三代の美の系譜を受け継ぎ、京都画壇の至宝と称されている上村淳之。
ひたすら鳥を愛し、日本画の中でも限定的に花鳥画の世界を極めた。
寒く厳しい冬に耐えて咲く椿に冬の妖精とも言われるルリビタキは、この季節ならではの貴重な光景。真っ白な雪に映えるルリビタキの光り輝く青色が神秘的な美しさを醸し出している。
暑さ、寒さを避けるため、夏は山地、冬は平地というように繁殖地と越冬地を区別して日本の国内を季節移動するルリビタキは漂鳥(ひょうちょう)と呼ばれている。
細やかで温かな視線と鋭い観察によって描かれた本作品「雪野」は、上村淳之の人気のモチーフの逸品である。

 
倉島重友
遊蝶花
(紙本彩色 10号)
SHIGETOMO KURASHIMA

 

原宏之
白樺林
(紙本彩色 10号)
HIROYUKI HARA

 

 
棟方志功
棟方志功
里まつりの図
(倭画)
[画寸法 335×455mm]
棟方志功鑑定委員会 鑑定登録証 付
SHIKO MUNAKATA
 
湯口絵美子
アイネ・クライネ・ナハトムジーク 売約済
(紙本彩色 6号)
EMIKO YUGUCHI

 

湯口絵美子
リリー・マルレーン 売約済
(紙本彩色 3号)
EMIKO YUGUCHI

 

湯口絵美子 略歴

1960年東京生まれ
1984年、女子美術大学日本画専攻卒業
同年、春の院展初入選、奥村土牛に師事
セントラル日本画大賞展、松伯美術館花鳥画展、富嶽ビエンナーレ展などに入選を重ねる
2009年以降、新宿伊勢丹、大宮そごう、仙台三越、他
全国の百貨店、ギャラリーなどで個展を中心に展開
資生堂、高砂香料、共同印刷他、企業カレンダー、グリーティングカード
ミュージアムグッズ採用多数

主な作品収蔵先:
成川美術館、韮崎大村美術館、浜松市美術館、新光苑美術館
2019年、金乗山久枝院・蓮台寺 障壁画奉納

 

洋画

藤田嗣治
藤田嗣治
横を向く婦人

(紙にドローイング/水彩)
[画寸法 352×272mm]1930年
東京美術倶楽部鑑定委員会 鑑定証書 有
TSUGUHARU FUJITA

 

1913年東京美術学校(現東京藝大)を卒業後、フジタは森鴎外の勧めもあってフランスに渡った。当時のフランスはキュビズムの全盛期で、翌年には第一次大戦が勃発するというまさに波乱の幕開けと言える時代であった。

パリに居を構えたフジタはモディリアーニ、ピカソら多くの画家が暮らすアトリエ住宅「洗濯船」に出入りしながら、次々と挑戦的作品を発表していく。1920年代、彼の作品は「すばらしき乳白色」と絶賛され「パリの寵児」と言われるまでになる。

本作「横を向く婦人」は、人気絶頂期1930年に制作された。当時の西洋人にとって見たこともない面相筆を使った線が圧倒的に美しい。墨の濃淡で質感や透明感を出している本作品は、彼のテクニックを存分に堪能することが出来る水彩画の逸品と言えよう。

現在フジタの市場の評価は世界的にも盤石の地位を築いているが、今後もますます高まっていくことであろう。

 

 
向井潤吉
待春 武州寄居在
SOLD OUT
(油彩8号)
浜田美芽 鑑定書 有
JUNKICHI MUKAI
 
斎藤真一
越後瞽女日記 冬の旅 星の里

(板、油彩)
[画寸法 157×227mm]1980年作
日本洋画商協同組合 鑑定登録証書 有
SHINICHI SAITO
 
アイズピリ
アイズピリ
サントロペ
(ミクストメディア)
ASSOCIATION PAUL AÏZPIRI 鑑定証 有
[画寸法 410×330mm]
PAUL AÏZPIRI

 

アイズピリは、1919年バスクの血を引く彫刻家の父とイタリア人の母のもと、パリに生まれた。1936年パリ芸術大学に入学、26歳の若さでサロン・ドートンヌの会員に推挙され、32歳で1951年開催されたヴェネツィア・ビエンナーレにおいてナショナル大賞を受賞するなど、その才能はヨーロッパ各地で高い評価を受ける。アイズピリは晩年「年を重ねるごとに光や色、瑞々しい若さに、より惹かれるようになった。私のパレットはますます若返ってきた」と語っていたように、年齢とともにより一層輝きを増していった。
本作は、アイズピリ70代~80代に描かれた作品であろう。大好きなサントロペ港をグワッシュ、アクリル絵具等で描かれたミクストメディアである。
地中海の光、明るさを豊かな色彩で軽やかに描き、自由な遊び心に満ちたアイズピリの円熟期を物語る見応えのある作品である。

 

 
アイズピリ
アイズピリ
黄色い背景の花束
(油彩 8号)
[画寸法 460×380mm]
ASSOCIATION PAUL AÏZPIRI 鑑定証 有
PAUL AÏZPIRI
 
アイズピリ
アイズピリ
青いバックの花瓶の花
(油彩 10号)
[画寸法 550×460mm]
ASSOCIATION PAUL AÏZPIRI 鑑定証 有
PAUL AÏZPIRI

 

現在、日本でも絶大な人気の現代フランス色彩画家の巨匠、ポール・アイズピリ。
1919年バスク人の血を引く彫刻家の父とイタリア人の母のもと、パリに生まれた。
1936年パリ芸術大学に入学。卒業後、32歳の若さで1951年に開催されたヴェネツィア・ヴィエンナーレにおいてナショナル大賞を受賞するなど、その才能は早くからヨーロッパ各地で高い評価を受ける。
本作品「青いバックの花瓶の花」は、故郷バスク地方の家並を思い起こさせる赤と黒を使った濃密な色彩と単純で力強い形象で描かれている。
本作はアイズピリの最も評価の高い1980年代(60代)の作品と思われる。
近年アイズピリの作品はヨーロッパはもとより、アジア各地でも人気が高まっており価格の上昇が続いている。

 

 
ワイズバッシュ
三重奏
(油彩15号)
CLAUDE WISEBASH
 
カシニョール
カシニョール
Au fond du jardin

(油彩 6号 仏サイズ)
[画寸法 410×330mm] 1982年作
自筆証明書 有
JEAN PIERRE CASSIGNEUL

 

アンニュイで優雅な女性を描いて人気の現代フランス人作家ジャン・ピエール・カシニョール。
1966年、初めて彼の作品が日本に紹介され50余年。
当初、カシニョールの絵は芸術性もなく日本でしか売れないなどと多くの美術評論家から酷評された。後に、日本における圧倒的人気は次第に本国フランスはもとよりヨーロッパ、アジア、米国と広がり、今日では世界の巨匠と評されるようになった。女優黒柳徹子は幾度となくモデルとなり深い親交がある。
本作「Au fond du jardin」は、1982年(47歳)制作の作品。翌’83年、同構図でリトグラフにもなるほどの評価の高い油彩画である。
昼下がり、何気なくバラの咲く庭園に佇む優美な女性の後ろ姿は、静寂な時の流れを感じさせてくれる。
カシニョールらしい甘美でノスタルジーを覚える6号サイズの本作品は、飾りやすく貴重な逸品である。

 

 
yamashita
山下 清
はち SOLD OUT
(色ペン画 色紙)

山下 清鑑定会 鑑定書有
KIYOSHI YAMASHITA
 
三岸節子

(紙にクレパス・パステル・油彩)
[画寸法 395×275mm]1980年代作
三岸太郎 鑑定証 有
SETSUKO MIGISHI
 
三岸節子
SOLD OUT
(キャンバス油彩 3号)1998年作
三岸太郎 鑑定証 有
SETSUKO MIGISHI

 

女性の自立が困難であった時代に画家を目指し若き天才画家 三岸好太郎と出会い結婚、その後好太郎との早すぎる死別。残された3人の子供を育てながら、日本を代表する女流画家に上りつめる。
1968年(63歳)、息子 黄太郎一家とともに渡仏。
南フランスカーニュ、そしてヴェロンへと約20年定住。
ヨーロッパ各地を車で取材旅行。デッサンに取り組むなかで、色彩はより鮮やかになり<三岸節子の赤>を生み、大胆で簡潔な画面構成は一層スケールを増し独自の絵画を築きあげていった。
本作「花」は、今日まで三岸家がコレクションしていた未発表の油彩画。1998年三岸節子93歳の時の作品であるが、大胆な構図、重厚なマチエール、豊かな色彩は全く年齢を感じさせない力強さ。
この年、仏パリから始まった「三岸節子展」は東京、名古屋、大阪、福岡など全国各地で開催された。愛知県尾西市(現 一宮市)には三岸節子記念美術館が開館し三岸にとって充実した年であった。
本作品は彼女の辿った93年の激動の人生と情熱の痕跡を感じさせる稀少な作品である。

 

 
児玉幸雄
ゴブランの広場
(油彩 4号)
[画寸法 243×333mm]

東美鑑定評価機構 鑑定委員会 鑑定証書 有
YUKIO KODAMA

40代前半、初めて渡欧し以後毎年のようにヨーロッパ取材をくり返し、西欧の風景画の名作を数多く残した児玉幸雄。
パリを描いた日本人作家としては、パリの街角、店先などを荒々しいタッチで描いた佐伯祐三、壁の詩人と言われ重厚な作品で知られる荻須高徳の二人の巨匠が広く知られている。
対して、歴史を感じさせる街並に軽やかで明るい雰囲気を加えた児玉の斬新な画風は新しい時代の作家として絶賛された。
本作はタペストリーの“ゴブラン織り”で名高いゴブラン(フランス)の街の風景。
建物と道と空が的確な遠近法によって構成されている児玉の最も得意とするもの。
多くの人が行き交い古い都は賑わいを見せ、商店と人々が鮮やかな色彩で精緻に描かれている。臨場感あふれる本作品は、パリの町を歩き通し町の生活を肌で感じていた児玉幸雄ならではの珠玉の作品といえる。

 
カシニョール
シャロワ
プロムナード

(油彩 12号)
BERNARD CHAROY
 
ドラクロワ
Sauvé
(水彩)
[画寸法 330×490mm]
MICHEL DELACROIX

1933年、ミッシェル・ドラクロワはエコール・ド・パリの中心地 モンパルナスに生まれ育つ。18才でパリ、エコール・デ・ボザー ルに入学。 ’70年代に入ると彼の作品は、ヨーロッパ各地で高い評価を受 けるようになり、数々の賞を受賞する。 1986年、米国のハーバード大学より創立350周年記念制作の 依頼を受ける。その後、アトランタオリンピック、仏サッカーW杯 の公認アーティストとして選出されるなど世界的人気作家に登り つめていく。
1940年代初め、第2次大戦下のパリは独軍に占領され緊迫して いた。
前日に降った雪だろうか、ノートルダム寺院が見えるパリ市内は 一面の雪景色。この寒いセーヌ川の支流でおぼれる犬を心配そうに見つめる人々、ボートから助けの手を差し出す人。
本作は、当時10才前後のドラクロワ少年が見たいつまでも忘れられない光景を60才頃に水彩画で描いたもの。 現代素朴派の第一人者、ミッシェル・ドラクロワの平和への祈りを込めた貴重な一作である。

 
ビュッフェ
ビュッフェ
黄色い花
(油彩)
[画寸法 730×540mm] 1993年作
モーリス・ガルニエ鑑定証 有
BERNARD BUFFET
 
荻須高徳
モンターニュ・サント・ジュヌヴィエーヴ通り
(油彩 20号)1952年作
荻須恵美子 鑑定書有
TAKANORI OGISU

1927年 フランスに渡り、50年以上パリの街並を描き続けた荻須高徳。
本作品に描かれているサント・ジュヌヴィエーヴ通りは、パリをゲルマン族から守り抜いた守護聖人ジュヌヴィエーヴから付けられた歴史ある通りである。近くには、ヴィクトル・ユーゴー、ジャン・ジャック・ルソーなど多くの偉人が埋葬されているパンテオンがある。
1952年(当時51才)に制作された本作品は、歴史ある商店街が描かれている。色とりどりの店先はひっそりと閑静な佇まいだが、何かを語りかけてくるかのような気配が感じられる。多くの荻須作品には見られない人物が遠くに描かれ、人々の生活の息づかいが伝わってくる。
長年パリを見つめ続けた荻須のパリへの想いが滲み出ている本作品は、見応えのある荻須の傑作といえる。

 
荻須高徳
ルーアン、セーヌ川沿いの尖塔
(紙に水彩)
[画寸法 248×327mm]
荻須恵美子 鑑定書 有
TAKANORI OGISU
 
絹谷幸二
薔薇の舞曲
(ミクストメディア 4号)
KOJI KINUTANI

「青丹(あおに)よし 寧楽(なら)の京師(みやこ)は咲く花の薫ふがごとく今盛りなり」
万葉集に謳われた奈良の都の枕詞となる「青丹」は岩緑青や丹色、朱といった色のこと。
初夏の山を一面に染める爽快な花のような朱が似合う美しい都、奈良。興福寺近くのこのような恵まれた環境で育った絹谷幸二。
東京藝術大学大学院修了後、イタリアに留学しアフレスコという古典的技法を体得し日本の文化「線」を融合した唯一無二の画風を完成させた。
そして2021年、この業績から文化勲章を受章した。
本作品「薔薇の舞曲」は、縁起の良い富士の図の花瓶に咲き誇る花々を描いた力強い作品である。
歓喜あふれる色とりどりの薔薇の花は高揚感を高める赤やオレンジ、心を沈静させる青や紫などの相反する色彩を巧みに使用している。
背景に本金箔を使用して圧倒的存在感を放つ本作は“日本人はもっと元気に、もっと活力を”絹谷幸二の願いを込めた作品といえる。

 
トラモーニ
初めての舞踏会
(油彩 10号)
OLIVIER TRAMONI

 

トラモーニ
黄色いブーケ
(油彩 12号)
OLIVIER TRAMONI

 

 
アイズピリ
ブーリエ
ペニスコラの港
(油彩 8号)

ANDRE BOURRIE
 
東鄕青児
山びこ
(油彩)
[画寸法 334×243mm]
東郷青児鑑定委員会鑑定証 有
SEIJI TOUGOU

 

1921年 仏に渡った東郷青児は、留学中(1921年~1928年)にルーブル美術館で見たレオナルド・ダ・ヴィンチ、ラファエロ、ボッティチェリなどの甘美な女性像に感銘を受ける。また、この時代フジタ、竹久夢二らの人気作家の影響を受けつつも、一派、一流に従って描く事を否定し、東郷青児独自のスタイルの女性像を確立し、築きあげていった。
没後、40年以上経った今も柔らかな曲線と穏やかな色調で描くモダンで優美、そしてロマンチックな画風は時代を超えて見るものを魅了してやまない。

 

 
ボナフェ
地中海と静物
(油彩 6号)
ROGER BONAFÉ
 
ボナフェ
手品師と鳩
(油彩 20号)
ROGER BONAFÉ
 
コタボ
チューリップの花束
(油彩 15号)
[画寸法 650×460mm]
フロラン・コタボ 証明書 有
ANDRE COTTAVOZ

 

重厚なマチエールと多彩な色使いで20世紀フランス画壇を代表する作家、アンドレ・コタボ。
印象派やフォーブという先人たちの血を引き継ぎながらも、それに踏襲することなく、彼独自の造形を生みだしてきた。
コタボの言葉に「湧き出るものがないときは、キャンバスを破って何十回も描き直す」とある。
彼の作品制作の上で最も重要なことは、沸騰する内面の感情をいかに表現できているかなのである。その意味からするとコタボの体質はヴァン・ゴッホのそれと相通ずるものがあるのかもしれない。
本作「チューリップの花束」は、コタボらしい色彩の緑がかった青に赤、黄色、緑を使った厚い色面を掘り刻みながら輪郭は力強く動感に満ち溢れている。
お洒落で飾りやすい縦サイズの作品であるが、作者の烈しい生気の鼓動が伝わってくる静物画である。

 

 
コタボ
LES PINCEAUX
(油彩 15号)
[画寸法 460×650mm]
フロラン・コタボ証明書 有
ANDRE COTTAVOZ
 
東山魁夷
ガントナー
冬の小川
(油彩)
[画寸法 800×800mm]1989年作
A LIFE IN THE COUNTRY(ガントナー作品集)掲載作品
BERNARD GANTNER
 
アントニー・スキザト
ツリーハウス
(水彩)
[画寸法 400×300mm]
ANTONY SQUIZZATO

 

織田広比古
森の散歩
(油彩 8号)
HIROHIKO ODA

 

 
ブラジリエ
浜辺の騎馬隊
(水彩)
[画寸法 260×360mm] 1976年作
Alexis Brasilier 証明書 有
ANDRÉ BRASILIER

現代フランス画壇の第一人者であり世界的評価の高い国際的アーティストとして活躍を続けるアンドレ・ブラジリエ。躍動的に浜辺を乗馬する人々を描いた本作「浜辺の騎馬隊」は1976年(当時47歳)に制作された水彩画である。色数を抑え、簡素化された構図で描かれた本作品は東洋の水墨画の精神をみることができ、日本人に受け入れやすい人気作品といえる。ブラジリエの代表的なモチーフである乗馬を描いた作品は、作家自身の出自が上流階級にあり、競馬や乗馬といった貴族の嗜みは作家に近い自然なものであった。生前、親交が深かった日本画家東山魁夷は、「感動を簡潔な構図と洗練された色感によって生き生き表現し得る才能を持ち合わせている」と評したように、二人はお互いを認め合う存在であった。2005年、ロシアエルミタージュ美術館に於いて開催された「ブラジリエ回顧展」は20世紀フランスを代表する作家としての地位を決定づける事となった。

 
ブラジリエ
バラ色の馬 SOLD OUT
(油彩 15号)1987年作
Alexis Brasilier 証明書 有
ANDRÉ BRASILIER
 
ギィ・デサップ
パリ 廃兵院
(油彩 5号)
GUY DESSAPT

 

フランスの英雄、ナポレオンが眠るアンヴァリッド(国立廃兵院)のドームが霧にかかった幻想的風景。セーヌ河岸の雨上がり、石畳に映るガス灯、行き交う人々の影、この歴史的建築物が立ち並ぶ趣のある晩秋のパリ。
本作「パリ廃兵院」は、現代フランス画壇で活躍する人気作家ギィ・デサップが70歳前後に制作した油彩画。
彼は親日家としても有名で妻は日本人。
19世紀末フランスでは、スーラ、ピサロ、シニャックなどが推進した点描法が人気を博し、新印象主義と評された。
現代の印象派と人気の高いギィ・デサップは彼らの点描法を継承しつつ、油彩とアクリル絵具を併用し、絵具に砂や樹皮を混ぜた独自の技法を確立した。デサップが描くこの質感のあるマチエールと光に満ち溢れた作風はフランスはもとよりアメリカ、日本など国際的に高い評価を得ている。
本作品は、パリの古き良き時代を堪能できる、飾りやすい5号サイズの作品である。

 

 
ギィ・デサップ
夜のパリ
(油彩 15号)
GUY DESSAPT
 
sakrai
田村能里子
沙の民
(油彩 サムホール)
NORIKO TAMURA

アジアの雄大な自然の中で力強く生きる女性、老人を描いて人気の女流画家、田村能里子。
近年は大画面の壁画作品を圧倒的エネルギーで制作し、国内のみならず、世界的にも高い評価を博している。
本作品「沙の民」は、西アジアの砂嵐が吹き荒れる厳しい自然の中で生き抜くひとりの老人を描いた作品である。
男の深く澄んだ眼差し、寡黙な表情は長く生きてきた様々なドラマを想像させる。
絵に向かい、時を忘れて無言の対話をしてみたくなる逸品である。

 
モワラス
ヴェニス・アックア・アルタ
(ミクストメディア 25号)
JEAN MOIRAS
 
モワラス
テーブルの果実
(ミクストメディア 10号)
JEAN MOIRAS
 
モワラス
パラドゥ(プロヴァンス)
(ミクストメディア 25号)
JEAN MOIRAS
 
ジャンセン
アルルカン衣装のリンダ

(鉛筆・パステル)

[画寸法 650×500 mm]1994年作
フローラ・ジャンセン鑑定書 有
JEAN JANSEM
 
松井ヨシアキ
百合のあるブーケ SOLD OUT
(油彩 10号)
YOSHIAKI MATSUI

 

松井ヨシアキ
青い鳥
(油彩 20号)
YOSHIAKI MATSUI

 

 
トマサ・マーティン
一輪
SOLD OUT
(油彩 4号)2021年作
TOMASA MARTIN
 
トマサ・マーティン
綴る

(油彩 6号スクエア)2021年作
TOMASA MARTIN
 
ミッシェル・アンリ
竹の日よけと野ばら
(油彩 12号)
MICHEL HENRY

 

ミッシェル・アンリ
7月革命記念柱、オペラバスチーユ
(油彩 15号)
MICHEL HENRY

 

 
スペンス
お花の横で待ってます
(ミクストメディアオンペーパー)
[画寸法 630×550mm]
ANNORA SPENCE
 
パスカル・マッソナ
静寂の交換
(ミクストメディア 12号)
PASCAL MASSONNAT
 
パスカル・マッソナ
青い木の下で瞑想
(ミクストメディア 12号)
PASCAL MASSONNAT
 
ロカジェル
ドーヴィルのテラス
(油彩 20号)
GUY ROCAGEL
 
ピラー・テル
虹色の木
(オイルオンボード)
[画寸法 250 x 250mm]
PILAR TELL
 
YANAGITA
柳田晃良
スマイル
(油彩 4号)
AKIRA YANAGITA

 

YANAGITA
柳田晃良
ウェルカム
(油彩 4号)

AKIRA YANAGITA

 

 
sakrai
櫻井幸雄
遠いゴール(七月の高原)

(油彩)
[画寸法 255×440mm] 2012年作
YUKIO SAKURAI

現在 日本を代表する童画の第一人者、櫻井幸雄。代表作である「出番のないベンチ」シリーズは画伯の長男が所属していた少年野球チームの子供達を作家自身の願いを込めて描いた作品であった。
以来、日本の四季と子供達をテーマにした「ムニャムニャ語」、サッカーに打ち込む少年少女を描いた「遠いゴール」シリーズを次々と発表し、人気作家として不動の地位を確立した。
本作品は、2012年に制作された「遠いゴール」シリーズの油彩である。画面から子供達の元気な声が聞こえてくるような臨場感あふれる微笑ましい貴重な作品である。

 

 
照沼光治
春宵
(アクリルスクラッチ 6号)

KOJI TERUNUMA
 
渡辺 宏
青い風の香り
(パステル 4号)
HIROSHI WATANABE

 

渡辺 宏
はずむ想い
(パステル 4号)
HIROSHI WATANABE