本画特選

日本画

平松礼二 
夢世界 売約済
(紙本彩色 10号)2021年作
REIJI HIRAMATSU

19世紀末、パリ万博をきっかけとして巻き起こった日本の芸術熱は「ジャポニスム」と呼ばれモネをはじめ多くの印象派の作家達に影響をあたえた。
印象派の巨匠モネに魅了された平松礼二が日本画家の視点から日本画の様々な技法を駆使して「モネの睡蓮」を描いた。この一連の平松作品は、仏で高い評価を得る。
2013年、仏ジヴェルニー印象派美術館において「平松礼二、睡蓮の池オマージュ」展、2018年日仏友好160年記念「平松礼二イン・ジヴェルニー」展も大成功をおさめ、あらためてその名を世界に轟かせた。そして昨年(2021年3月)フランス政府より芸術文化勲章が授与された。

2011年3月11日の東日本大震災に大きな衝撃を受けた平松礼二。
花咲く故郷は必ず巡ってくる。
この体験を後世に残そうと描き始めたのが本作、花姿富士の連作。日本人の心のありかである富士山。日の丸の象徴である紅白を紅白梅で、白は雪にも見立て、江戸文様の波姿に浮かぶ島国という構図で描いた。
本作品「夢世界」は日本人の心、伝統を大切にし未来に伝えていきたい。そんな平松のメッセージである。

 
平松礼二
ジベルニー  モネの池・夏
(紙本彩色 30号)
REIJI HIRAMATSU
 
平松礼二
睡蓮 花筏 売約済
(紙本彩色 3号)
REIJI HIRAMATSU

19世紀末、パリ万博をきっかけとして巻き起こった日本の芸術熱は「ジャポニスム」と呼ばれ、工芸、建築、演劇など多方面に及ぶようになった。
クロード・モネも自宅に日本風の庭まで造ってしまうほど魅了され、その作品に大きな影響を与えた。
70年後、今度はモネに魅了された平松礼二が日本画家の視点から日本画の様々な技法を駆使して「モネの睡蓮」を描いた。この一連の平松作品は、仏で高い評価を得る。
2013年仏ジヴェルニー印象派美術館において「平松礼二・睡蓮の池・モネへのオマージュ」展、2018年の日仏友好160周年記念「平松礼二・イン・ジヴェルニー」展も大成功をおさめ、あらためてその名を世界に轟かせた。そして昨年(2021年3月)フランス政府より芸術文化勲章が授与された。
本作品の「睡蓮花筏」は、モネの日本に寄せる想いを睡蓮で表現し、日本の象徴である桜でモネの想いに応えている。
モネと平松礼二の時空を超えた美の世界が交歓する3号サイズの珠玉の作品と言える。

 
平松礼二 
モンサンミッシェルと野花
(絹本彩色 4号スクエア)
REIJI HIRAMATSU
 
平松礼二 
月光之海
(紙本彩色 サムホール)
REIJI HIRAMATSU
 
棟方志功
伊東深水
紅萩 売約済
(絹本彩色 10号大)
[画寸法 431×526mm] 共板
東美鑑定評価機構鑑定委員会 鑑定証書 有
SHINSUI ITO

江戸浮世絵の伝統を継承し、高い芸術性と鋭い感覚で日本の美人画に新境地を拓いた伊東深水。

庭先の萩の開花を楽しむ女性の姿。視線を落とすその表情にはうら若き初々しさが感じられ、爽やかな色香が漂っている。
着物の朝顔の柄まで丁寧に筆致を凝らしていて深水作品の中でも非常に良く描き込まれた作品と言えよう。

画面左下に「此君汀(しくんてい)深水画」の落款がある。昭和23年から28年の6年間に制作した作品の中で、深水自身が特に満足出来た作品のみに使用した落款といわれている。

現在この「此君汀落款」の深水作品は市場での評価が高く人気作品となっている。本作品「紅萩」はまさに深水芸術が開花した名品である。

 
上村淳之
石踊達哉
月下紅梅
(紙本彩色 4号)
TATSUYA ISHIODORI
上村淳之
石踊達哉
りんどう 売約済
(紙本彩色 10号)
TATSUYA ISHIODORI
 
清水 規
西明寺春彩 売約済
(紙本彩色10号)
NORI SHIMIZU

滋賀県湖東三山の一つ西明寺は、834年創建きれた名刹である。
本作の三重塔は鎌倉時代に建立された檜皮葺き造りの塔で、国宝に指定されている。
1571年、織田信長の延暦寺焼き討ちの際、比叡山傘下の同じ天台寺院である西明寺も焼き討ちの運命にあった。その時、寺僧の機知により焼失を免れたといわれている。
以来450年、この三重塔は京の様々な歴史を見守ってきたのである。
精密な描写力と卓越したデッサン力で描かれた本作品「西明寺春彩」。
父親が社寺建築設計士、伯父は社寺建築の宮大工の家系に育った清水規ならではのきわめて高い構成力で、悠久の時間を感じさせる秀作である。

 
柳沢正人
桜花爛漫
(紙本彩色 3号)
MASATO YANAGISAWA
yanagita
田尾憲司

(紙本彩色 サムホール)
KENJI TAO
 
柳沢正人
聖なる街 フィレンツェ
(紙本彩色 10号)
MASATO YANAGISAWA
 
千住 博
ウォーターフォール
(紙本彩色 4号)
HIROSHI SENJYU
ニューヨークを制作拠点に活動し、世界で注目の日本画家千住博。1995年ヴェネツィア・ビエンナーレで東洋人初の名誉賞獲得以来、大徳寺聚光院の襖絵の制作の他、APECの首脳会議、羽田空港等のアートプロデュースなど幅広い活動で存在感を高めてきた。昨年(2020年)は、弘法大師空海によって1200年前に開創された真言宗の総本山高野山金剛峯寺に44面の「瀧図」と「断崖図」が奉納された。千住博と空海の時空を超えた対話とまで言われたこの業績から日本藝術院賞の受賞が決定した。
本作は、光り輝く群青色の背景に白の絵具(胡粉)を上から流し落とす斬新な技法で描かれている。装飾性と高い精神性を併せ持つ2021年の制作。
千住作品は国内はもとより海外でも年々評価が高まっており、価格も高騰が続いている。
本作品は洋室、和室問わず爽やかにお飾り頂ける珠玉の4号サイズ作品である。
 
千住 博
月下の桜 売約済
(紙本彩色 3号)2022年作
HIROSHI SENJYU
 
千住博
タイドウォーター
(紙本彩色 6号)
HIROSHI SENJYU

東京藝術大学大学院を首席で卒業以来、現代美術界の巨人として世界のアートシーンをリードし続ける千住博。

昨年〔2020年〕は、弘法大師空海によって1200年前に開創された真言宗の総本山高野山金剛峯寺に44面の「瀧園」と「断崖図」が奉納された。千住博と空海の時空を超えた対話とまで言われたこの業績から日本芸術院賞の受賞が決定した。

宇宙そして地球創生をライフワークとして制作活動を続ける千住博。本作「タイドウォーター」は、月の引力によって起こる満ち潮、引き潮、この壮大な宇宙のドラマを波を通して描いている。青い水の惑星の地球と漆黒の宇宙との対比の美しさを画伯は青と黒の世界で表現している。モダンな抽象画に近い本作品は千住博の思いを込めた渾身の一品である。

 
中島千波
太神楽椿
売約済
(紙本彩色 10号)
CHINAMI NAKAJIMA

花を描くとき、花の形状に捉われることなく花の生命と正面から向き合うことを重んじてきた中島千波。
精緻な写生を繰り返すことで、優れた描写力、繊細な表現力が生み出されている。本作「太神楽椿」は2007年画伯62歳の時に制作されたもので、作家自身の名品集「彩図鑑III」に掲載されている。純白と濃紅の交じり合う美しい太神楽椿。

しかし画伯は椿は花より葉を描くほうが難しいと語っている。本作品も一枚一枚の葉の表情、葉脈、虫食い跡など、画伯の卓越した描写力は生命の息吹を感じさせてくれる。

中島千波の花を愛する優しい眼差しが画面からひしひしと伝わってくる精神性の高い一品である。

 
湯口絵美子
ワイルド・ストロベリー
(紙本彩色 4号)
EMIKO YUGUCHI
湯口絵美子
リリー・マルレーン
(紙本彩色 3号)
EMIKO YUGUCHI
湯口絵美子 略歴

1960年東京生まれ
1984年、女子美術大学日本画専攻卒業
同年、春の院展初入選、奥村土牛に師事
セントラル日本画大賞展、松伯美術館花鳥画展、富嶽ビエンナーレ展などに入選を重ねる
2009年以降、新宿伊勢丹、大宮そごう、仙台三越、他
全国の百貨店、ギャラリーなどで個展を中心に展開
資生堂、高砂香料、共同印刷他、企業カレンダー、グリーティングカード
ミュージアムグッズ採用多数

主な作品収蔵先:
成川美術館、韮崎大村美術館、浜松市美術館、新光苑美術館
2019年、金乗山久枝院・蓮台寺 障壁画奉納

 
上村淳之
上村淳之
花の中 売約済
(紙本彩色 6号)
ATSUSHI UEMURA

京都画壇の至宝と称される上村三代の美の系譜を受け継ぎ、花鳥画ひと筋に打ち込んできた上村淳之。

「花鳥画の本質は自然と人間との関わり合いの深さにある」と唱える画伯の信念は、環境と人間のあり方が、世界的に問われている現代こそ最も必要とされるものである。
本作品「花の中」は満開の桜にオオルリを描いた作品である。オオルリは4月頃に日本に渡来して10月頃迄繁殖し、冬季は東南アジアに越冬の為、帰って行く。咲き誇る山桜の純白の花の中に鮮やかな瑠璃色のコントラストが思わず息を呑む美しさである。
細やかで温かな視線と、鋭い観察によって季節を通して描く上村淳之の作品は、品格漂う後世に残る花鳥画である。

 
倉島重友
遊蝶花
(紙本彩色 10号)
SHIGETOMO KURASHIMA
原宏之
白樺林
(紙本彩色 10号)
HIROYUKI HARA
 
棟方志功
棟方志功
美魅壽玖鳥 売約済
(倭画 色紙)
[画寸法 270×240mm]
棟方志功鑑定委員会 鑑定登録証 付
SHIKO MUNAKATA

我が国が世界に誇る芸術家、棟方志功。
湧き上がる生命感、神仏への祈りを込めた高い精神性、自由奔放な作風は国内外から高い評価を得て不動の地位を築いた。
志功は、自らの木版画を“板画”と表したように肉筆画も日本画と呼ばず「倭画」(やまとえ)と称して板画と並び立つ名品を数多く残した。
本作 倭画「美魅壽玖鳥」(ミミズク)は志功が時々洒落て使う当て字。
親子だろうか、2羽のふくろう。愛らしい子のふくろうをしっかり見守る親の姿が微笑ましい。画面内に描かれた<庭前柏樹子>は棟方が好んで描く禅語で“無心の境地”の意味合いがあるようだ。古くから日本でふくろうは「不苦労」として縁起が良く幸運をもたらす吉鳥と言われ、西洋ではギリシャ神話において知恵の象徴とされている。
色彩豊かな本作品「美魅壽玖鳥」は、家宝としてお持ち頂ける吉祥画である。

 
 
 

洋画

藤田嗣治
藤田嗣治
横を向く婦人

(紙にドローイング/水彩)
[画寸法 352×272mm]1930年
東京美術倶楽部鑑定委員会 鑑定証書 有
TSUGUHARU FUJITA

1913年東京美術学校(現東京藝大)を卒業後、フジタは森鴎外の勧めもあってフランスに渡った。当時のフランスはキュビズムの全盛期で、翌年には第一次大戦が勃発するというまさに波乱の幕開けと言える時代であった。

パリに居を構えたフジタはモディリアーニ、ピカソら多くの画家が暮らすアトリエ住宅「洗濯船」に出入りしながら、次々と挑戦的作品を発表していく。1920年代、彼の作品は「すばらしき乳白色」と絶賛され「パリの寵児」と言われるまでになる。

本作「横を向く婦人」は、人気絶頂期1930年に制作された。当時の西洋人にとって見たこともない面相筆を使った線が圧倒的に美しい。墨の濃淡で質感や透明感を出している本作品は、彼のテクニックを存分に堪能することが出来る水彩画の逸品と言えよう。

現在フジタの市場の評価は世界的にも盤石の地位を築いているが、今後もますます高まっていくことであろう。

 
向井潤吉
待春 武州寄居在
SOLD OUT
(油彩8号)
浜田美芽 鑑定書 有
JUNKICHI MUKAI
 
斎藤真一
越後瞽女日記 陽の川

(板、油彩)
[画寸法 240×333mm]
日本洋画商協同組合 鑑定登録証書 有
SHINICHI SAITO

斎藤真一は「瞽女」と呼ばれる盲目の旅芸人や遊郭「吉原」など明治時代の情景や失われた日本文化を書き残し高い評価を得た作家である。
静岡県伊東高校の教師時代、斎藤は本当の瞽女の姿を描きたいとの思いで、毎年休暇を使って越後を訪れる。風、雨、雪(ふうせつ)伴う厳しい自然の越後平野を誓女と共に歩いて取材をする。後に発表した「落女」のシリーズは斎藤真一の代表作となる。このシリーズの特徴は「赫」の色彩の世界である。この「赫」について斎藤は次のような落女の話に感銘を受ける。「目の見えていた幼い頃の一番はっきりした記憶は越後平野に沈んでゆく真っ赤な太陽でした。まぶたの中に今でも焼きついています。」

以来、「赫」は斎藤真一を象徴する色となった。本作「越後瞽女日記陽の川」で見る「赫」は切なくもあり、日本人の心の奥にしみわたる精神性の高い一品である。

 
アイズピリ
アイズピリ
サントロペ
(ミクストメディア)
ASSOCIATION PAUL AÏZPIRI 鑑定証 有
[画寸法 410×330mm]
PAUL AÏZPIRI
アイズピリは、1919年バスクの血を引く彫刻家の父とイタリア人の母のもと、パリに生まれた。1936年パリ芸術大学に入学、26歳の若さでサロン・ドートンヌの会員に推挙され、32歳で1951年開催されたヴェネツィア・ビエンナーレにおいてナショナル大賞を受賞するなど、その才能はヨーロッパ各地で高い評価を受ける。アイズピリは晩年「年を重ねるごとに光や色、瑞々しい若さに、より惹かれるようになった。私のパレットはますます若返ってきた」と語っていたように、年齢とともにより一層輝きを増していった。
本作は、アイズピリ70代~80代に描かれた作品であろう。大好きなサントロペ港をグワッシュ、アクリル絵具等で描かれたミクストメディアである。
地中海の光、明るさを豊かな色彩で軽やかに描き、自由な遊び心に満ちたアイズピリの円熟期を物語る見応えのある作品である。
 
アイズピリ
アイズピリ
青いバックの花瓶の花
(油彩 10号)
[画寸法 550×460mm]
ASSOCIATION PAUL AÏZPIRI 鑑定証 有
PAUL AÏZPIRI
現在、日本でも絶大な人気の現代フランス色彩画家の巨匠、ポール・アイズピリ。
1919年バスク人の血を引く彫刻家の父とイタリア人の母のもと、パリに生まれた。
1936年パリ芸術大学に入学。卒業後、32歳の若さで1951年に開催されたヴェネツィア・ヴィエンナーレにおいてナショナル大賞を受賞するなど、その才能は早くからヨーロッパ各地で高い評価を受ける。
本作品「青いバックの花瓶の花」は、故郷バスク地方の家並を思い起こさせる赤と黒を使った濃密な色彩と単純で力強い形象で描かれている。
本作はアイズピリの最も評価の高い1980年代(60代)の作品と思われる。
近年アイズピリの作品はヨーロッパはもとより、アジア各地でも人気が高まっており価格の上昇が続いている。
 
アイズピリ
アイズピリ
黄色い背景の花束
(油彩 8号)
[画寸法 460×380mm]
ASSOCIATION PAUL AÏZPIRI 鑑定証 有
PAUL AÏZPIRI
アイズピリは、1919年バスクの血を引く彫刻家の父とイタリア人の母のもと、パリに生まれた。
1936年パリ芸術大学に入学、26歳の若さでサロン・ドートンヌの会員に推挙され、32歳で1951年開催されたヴェネツィア・ビエンナーレにおいてナショナル大賞を受賞するなど、その才能はヨーロッパ各地で高い評価を受ける。
アイズピリは晩年フランスでシャガール、マティス、デュフィーなどの人気作家と並び称される色彩画の巨匠としての地位を築きあげた。
黄色をバックに自由な遊び心溢れる線描、鮮やかな色彩が調和した本作「黄色い背景の花束」。単純で力強く形象に満ちた画風と濃密な色彩は紛れもなく観る者の心に元気を与えてくれる。
画伯が亡くなり5年が過ぎ、アイズピリの油彩画は世界市場で高騰が続いている。筆致が冴える本作品はアイズピリ芸術が存分に楽しめる8号サイズの秀作である。
 
カシニョール
カシニョール
Au fond du jardin

(油彩 6号 仏サイズ)
[画寸法 410×330mm] 1982年作
自筆証明書 有
JEAN PIERRE CASSIGNEUL

アンニュイで優雅な女性を描いて人気の現代フランス人作家ジャン・ピエール・カシニョール。
1966年、初めて彼の作品が日本に紹介され50余年。
当初、カシニョールの絵は芸術性もなく日本でしか売れないなどと多くの美術評論家から酷評された。後に、日本における圧倒的人気は次第に本国フランスはもとよりヨーロッパ、アジア、米国と広がり、今日では世界の巨匠と評されるようになった。女優黒柳徹子は幾度となくモデルとなり深い親交がある。
本作「Au fond du jardin」は、1982年(47歳)制作の作品。翌’83年、同構図でリトグラフにもなるほどの評価の高い油彩画である。
昼下がり、何気なくバラの咲く庭園に佇む優美な女性の後ろ姿は、静寂な時の流れを感じさせてくれる。
カシニョールらしい甘美でノスタルジーを覚える6号サイズの本作品は、飾りやすく貴重な逸品である。

 
yamashita
山下 清
ベニスのゴンドラ風景 SOLD OUT
(色ペン画 色紙)

山下 清鑑定会 鑑定書有
KIYOSHI YAMASHITA

緻密で色鮮やかな貼絵による独自の世界を確立し「日本のゴッホ」と称された山下清。
1961(昭和36)年、山下清はどうしても外国を見てみたいと言い始めヨーロッパに旅立つ。各国の大使館を訪れた際にも「美しい所を見て、絵を描くのが目的」と答えたという逸話がある。
清は40日間のヨーロッパ滞在中に、50余枚のスケッチを描いた。帰国後、このスケッチをもとに貼絵、水彩、素描の制作を始める。
本作は、清本人の目に映ったありのままのイメージで、ベニスの風景をフェルトペンを使って描いた素描画。フェルトペンで絵を描くことは、非常に難しいとされている。全体の構図をとりながら描くことが出来ず、一度引いた“点と線”は書き直せない。
彼の作品は、消す直すを一切行わず点の密度によって表現する独自の技法。
本作品「ベニスのゴンドラ風景」は、昭和40年前後に制作された貴重な海外を題材にした作品である。

 
三岸節子

(紙にクレパス・パステル・油彩)
[画寸法 395×275mm]1980年代作
三岸太郎 鑑定証 有
SETSUKO MIGISHI
 
三岸節子

(キャンバス油彩 3号)1998年作
三岸太郎 鑑定証 有
SETSUKO MIGISHI

女性の自立が困難であった時代に画家を目指し若き天才画家 三岸好太郎と出会い結婚、その後好太郎との早すぎる死別。残された3人の子供を育てながら、日本を代表する女流画家に上りつめる。
1968年(63歳)、息子 黄太郎一家とともに渡仏。
南フランスカーニュ、そしてヴェロンへと約20年定住。
ヨーロッパ各地を車で取材旅行。デッサンに取り組むなかで、色彩はより鮮やかになり<三岸節子の赤>を生み、大胆で簡潔な画面構成は一層スケールを増し独自の絵画を築きあげていった。
本作「花」は、今日まで三岸家がコレクションしていた未発表の油彩画。1998年三岸節子93歳の時の作品であるが、大胆な構図、重厚なマチエール、豊かな色彩は全く年齢を感じさせない力強さ。
この年、仏パリから始まった「三岸節子展」は東京、名古屋、大阪、福岡など全国各地で開催された。愛知県尾西市(現 一宮市)には三岸節子記念美術館が開館し三岸にとって充実した年であった。
本作品は彼女の辿った93年の激動の人生と情熱の痕跡を感じさせる稀少な作品である。

 
ラポルト
二艘の黒い船
(油彩 8号)
GEORGES LAPORTE
ラポルト
黄色い花 SOLD OUT
(油彩 8号)
GEORGES LAPORTE
 
ワイズバッシュ
三重奏
(油彩15号)
CLAUDE WISEBASH
 
児玉幸雄
ゴブランの広場
(油彩 4号)
[画寸法 243×333mm]

東美鑑定評価機構 鑑定委員会 鑑定証書 有
YUKIO KODAMA

40代前半、初めて渡欧し以後毎年のようにヨーロッパ取材をくり返し、西欧の風景画の名作を数多く残した児玉幸雄。
パリを描いた日本人作家としては、パリの街角、店先などを荒々しいタッチで描いた佐伯祐三、壁の詩人と言われ重厚な作品で知られる荻須高徳の二人の巨匠が広く知られている。
対して、歴史を感じさせる街並に軽やかで明るい雰囲気を加えた児玉の斬新な画風は新しい時代の作家として絶賛された。
本作はタペストリーの“ゴブラン織り”で名高いゴブラン(フランス)の街の風景。
建物と道と空が的確な遠近法によって構成されている児玉の最も得意とするもの。
多くの人が行き交い古い都は賑わいを見せ、商店と人々が鮮やかな色彩で精緻に描かれている。臨場感あふれる本作品は、パリの町を歩き通し町の生活を肌で感じていた児玉幸雄ならではの珠玉の作品といえる。

 
ドラクロワ
Sauvé
(水彩)
[画寸法 330×490mm]
MICHEL DELACROIX

1933年、ミッシェル・ドラクロワはエコール・ド・パリの中心地 モンパルナスに生まれ育つ。18才でパリ、エコール・デ・ボザー ルに入学。 ’70年代に入ると彼の作品は、ヨーロッパ各地で高い評価を受 けるようになり、数々の賞を受賞する。 1986年、米国のハーバード大学より創立350周年記念制作の 依頼を受ける。その後、アトランタオリンピック、仏サッカーW杯 の公認アーティストとして選出されるなど世界的人気作家に登り つめていく。
1940年代初め、第2次大戦下のパリは独軍に占領され緊迫して いた。
前日に降った雪だろうか、ノートルダム寺院が見えるパリ市内は 一面の雪景色。この寒いセーヌ川の支流でおぼれる犬を心配そうに見つめる人々、ボートから助けの手を差し出す人。
本作は、当時10才前後のドラクロワ少年が見たいつまでも忘れられない光景を60才頃に水彩画で描いたもの。 現代素朴派の第一人者、ミッシェル・ドラクロワの平和への祈りを込めた貴重な一作である。

 
ビュッフェ
ビュッフェ
きんせんか
(油彩)
[画寸法 810×540mm] 1981年作
モーリス・ガルニエ鑑定証 有
BERNARD BUFFET
 
ビュッフェ
ビュッフェ
黄色い花
(油彩)
[画寸法 730×540mm] 1993年作
モーリス・ガルニエ鑑定証 有
BERNARD BUFFET
 
荻須高徳
モンターニュ・サント・ジュヌヴィエーヴ通り
(油彩 20号)1952年作
荻須恵美子 鑑定書有
TAKANORI OGISU

1927年 フランスに渡り、50年以上パリの街並を描き続けた荻須高徳。
本作品に描かれているサント・ジュヌヴィエーヴ通りは、パリをゲルマン族から守り抜いた守護聖人ジュヌヴィエーヴから付けられた歴史ある通りである。近くには、ヴィクトル・ユーゴー、ジャン・ジャック・ルソーなど多くの偉人が埋葬されているパンテオンがある。
1952年(当時51才)に制作された本作品は、歴史ある商店街が描かれている。色とりどりの店先はひっそりと閑静な佇まいだが、何かを語りかけてくるかのような気配が感じられる。多くの荻須作品には見られない人物が遠くに描かれ、人々の生活の息づかいが伝わってくる。
長年パリを見つめ続けた荻須のパリへの想いが滲み出ている本作品は、見応えのある荻須の傑作といえる。

 
荻須高徳
雑貨店 SOLD OUT
(油彩12号)1930年作
荻須恵美子 鑑定書 有り
TAKANORI OGISU
 
絹谷幸二
黄金背景 龍図薔薇 SOLD OUT
(ミクストメディア 10号)
KOJI KINUTANI

日本を代表する洋画家、絹谷幸二。
古都奈良で生まれ育ち、イタリアでアフレスコという古典的技法を体得、それが唯一無二の画風を完成させた。
「私のすすむべき道を色彩によって切り開いてきた」、「今の時代一番必要なのは色と香りだ」と絹谷幸二は語っている。
本作品「黄金背景 龍図薔薇」は縁起の良い龍図の花瓶に咲き誇る花々を描いた力強い作品である。
歓喜あふれる色とりどりの薔薇の花は、高揚感を高めるピンクやオレンジなどを使いながら、心を鎮静させる青や緑などの相反する色彩を同時に使用している。背景に本金箔を使用して圧倒的存在感を放つ本作は、エネルギー溢れる珠玉の逸品である。

 
トラモーニ
白い花の花かご SOLD OUT
(油彩 10号)
OLIVIER TRAMONI
トラモーニ
貴方に
(油彩 8号)
OLIVIER TRAMONI
 
東鄕青児
山びこ
(油彩)
[画寸法 334×243mm]
東郷青児鑑定委員会鑑定証 有
SEIJI TOUGOU

1921年 仏に渡った東郷青児は、留学中(1921年~1928年)にルーブル美術館で見たレオナルド・ダ・ヴィンチ、ラファエロ、ボッティチェリなどの甘美な女性像に感銘を受ける。また、この時代フジタ、竹久夢二らの人気作家の影響を受けつつも、一派、一流に従って描く事を否定し、東郷青児独自のスタイルの女性像を確立し、築きあげていった。
没後、40年以上経った今も柔らかな曲線と穏やかな色調で描くモダンで優美、そしてロマンチックな画風は時代を超えて見るものを魅了してやまない。

 
ボナフェ
白い花と青い水差し
(油彩 63号)
ROGER BONAFÉ
 
ボナフェ
ガリーグの荒野
(油彩 20号)
ROGER BONAFÉ
 
コタボ
チューリップの花束
(油彩 15号)
[画寸法 650×460mm]
フロラン・コタボ 証明書 有
ANDRE COTTAVOZ

重厚なマチエールと多彩な色使いで20世紀フランス画壇を代表する作家、アンドレ・コタボ。
印象派やフォーブという先人たちの血を引き継ぎながらも、それに踏襲することなく、彼独自の造形を生みだしてきた。
コタボの言葉に「湧き出るものがないときは、キャンバスを破って何十回も描き直す」とある。
彼の作品制作の上で最も重要なことは、沸騰する内面の感情をいかに表現できているかなのである。その意味からするとコタボの体質はヴァン・ゴッホのそれと相通ずるものがあるのかもしれない。
本作「チューリップの花束」は、コタボらしい色彩の緑がかった青に赤、黄色、緑を使った厚い色面を掘り刻みながら輪郭は力強く動感に満ち溢れている。
お洒落で飾りやすい縦サイズの作品であるが、作者の烈しい生気の鼓動が伝わってくる静物画である。

 
コタボ
LES PINCEAUX
(油彩 15号)
[画寸法 460×650mm]
フロラン・コタボ証明書 有
ANDRE COTTAVOZ
 
ギヤマン
楽しいお祭り SOLD OUT
(油彩 6号)
PAUL GUIRAMAND

 
東山魁夷
ガントナー
冬の小川
(油彩)
[画寸法 800×800mm]1989年作
A LIFE IN THE COUNTRY(ガントナー作品集)掲載作品
BERNARD GANTNER
 
アントニー・スキザト
ツリーハウス
(水彩)
[画寸法 400×300mm]
ANTONY SQUIZZATO
織田広比古
森の散歩
(油彩 8号)
HIROHIKO ODA
 
ブラジリエ
ザクセンの馬 SOLD OUT
(油彩 5号)
[画寸法 350×243mm] 1997年作
Alexis Brasilier 証明書 有
ANDRE BRASILIER

初秋のドイツ、ザクセン州に広がるのどかな田園地帯に休息する馬。
色数を抑えた優しい色使い、流れるようなフォルムは見るものに安らぎを感じさせる。
代表的なモチーフである「馬」は、作家の出自が上流階級の競馬や乗馬といった貴族の嗜みとして作家に近い自然なものであった。
2005年、ロシアエルミタージュ美術館に於いて開催された「ブラジリエ回顧展」の成功は20世紀フランスを代表する作家としての地位を決定づけた。生前親交が深かった日本画家東山魁夷がブラジリエについて「感動を簡潔な構図と洗練された色感によって生き生き表現し得る才能を持ち合わせている」と評したように二人はお互いを認め合う存在であった。
本作「ザクセンの馬」は、2009年三越本店で開催されたアンドレ・ブラジリエ来日展に出品された作品。本作品がもつフランス人特有のエスプリはセンスの良さが光る逸品である。

 
ブラジリエ
ギャロップ
(油彩 4号)
[画寸法 330×240mm] 1985年作
Alexis Brasilier 証明書 有
ANDRÉ BRASILIER
 
ブラジリエ
バラ色の馬
(油彩 15号)1987年作
Alexis Brasilier 証明書 有
ANDRÉ BRASILIER

黄昏時、一面に雪の降り積もった森の中で乗馬を楽しむ人々が躍動的に描かれている。
色鮮やかな空と木々の青色の隙間から見えるピンク色と呼応しあった幻想的風景は、ブラジリエの最も人気の高い色彩と構図。
色数を抑えた流れるようなフォルムは品位を感じさせる。
ブラジリエの代表的なモチーフ「馬」は、作家の出自が上流階級の競馬や乗馬といった貴族の嗜みとして、作家に近い自然なものであった。
生前親交が深かった日本画家東山魁夷は、ブラジリエについて「感動を簡潔な構図と洗練された色感によって生き生き表現し得る才能を持ち合わせている」と評していた。日仏の巨匠はお互いを認め合う存在であった。
2005年、ロシアエルミタージュ美術館に於いて開催された「ブラジリエ回顧展」の成功は20世紀フランスを代表する作家としての地位を確固たるものにした。

 
ギィ・デサップ
パリ 廃兵院
(油彩 5号)
GUY DESSAPT
フランスの英雄、ナポレオンが眠るアンヴァリッド(国立廃兵院)のドームが霧にかかった幻想的風景。セーヌ河岸の雨上がり、石畳に映るガス灯、行き交う人々の影、この歴史的建築物が立ち並ぶ趣のある晩秋のパリ。
本作「パリ廃兵院」は、現代フランス画壇で活躍する人気作家ギィ・デサップが70歳前後に制作した油彩画。
彼は親日家としても有名で妻は日本人。
19世紀末フランスでは、スーラ、ピサロ、シニャックなどが推進した点描法が人気を博し、新印象主義と評された。
現代の印象派と人気の高いギィ・デサップは彼らの点描法を継承しつつ、油彩とアクリル絵具を併用し、絵具に砂や樹皮を混ぜた独自の技法を確立した。デサップが描くこの質感のあるマチエールと光に満ち溢れた作風はフランスはもとよりアメリカ、日本など国際的に高い評価を得ている。
本作品は、パリの古き良き時代を堪能できる、飾りやすい5号サイズの作品である。
 
ギィ・デサップ
夜のパリ
(油彩 15号)
GUY DESSAPT
 
sakrai
田村能里子
沙の民
(油彩 サムホール)
NORIKO TAMURA

アジアの雄大な自然の中で力強く生きる女性、老人を描いて人気の女流画家、田村能里子。
近年は大画面の壁画作品を圧倒的エネルギーで制作し、国内のみならず、世界的にも高い評価を博している。
本作品「沙の民」は、西アジアの砂嵐が吹き荒れる厳しい自然の中で生き抜くひとりの老人を描いた作品である。
男の深く澄んだ眼差し、寡黙な表情は長く生きてきた様々なドラマを想像させる。
絵に向かい、時を忘れて無言の対話をしてみたくなる逸品である。

 
モワラス
モワラス
赤いサクラ
(ミクストメディア 20号)
JEAN MOIRAS
 
モワラス
モワラス
コントラバス
(ミクストメディア 3号)
JEAN MOIRAS
 
モワラス
モワラス
パリ SOLD OUT
(ミクストメディア 20号)2022年作
JEAN MOIRAS
 
ジャンセン
アルルカン衣装のリンダ

(鉛筆・パステル)

[画寸法 650×500 mm]1994年作
フローラ・ジャンセン鑑定書 有
JEAN JANSEM
 
松井ヨシアキ
百合のあるブーケ SOLD OUT
(油彩 10号)
YOSHIAKI MATSUI
松井ヨシアキ
夜々 SOLD OUT
(油彩 4号)
YOSHIAKI MATSUI
 
トマサ・マーティン
庭のバラ

(油彩 8号)
[画寸法 400×400mm] 2021年作
TOMASA MARTIN
 
ミッシェル・アンリ
サントシャペル、ノートルダム大聖堂、セーヌ川
(油彩 15号)
MICHEL HENRY
ミッシェル・アンリ
赤のシンフォニー
(油彩 30号)
MICHEL HENRY
 
藤井勉
再会
(水彩)
[画寸法 600×720mm]
TSUTOMU FUJII
 
ロカジェル
ヴェネチアンブーケ
(油彩 15号)
GUY ROCAGEL
ユルバン・ウッシュ
モンマルトルの小さな家々
(油彩 10号)
URBAIN HUCHET
 
ピラー・テル
虹色の木
(オイルオンボード)
[画寸法 250 x 250mm]
PILAR TELL
 
YANAGITA
柳田晃良
ダンデライオン SOLD OUT
(油彩 3号)
AKIRA YANAGITA
YANAGITA
柳田晃良
金花鳥
(油彩 3号)

AKIRA YANAGITA
 
sakrai
櫻井幸雄
遠いゴール(七月の高原)

(油彩)
[画寸法 255×440mm] 2012年作
YUKIO SAKURAI

現在 日本を代表する童画の第一人者、櫻井幸雄。代表作である「出番のないベンチ」シリーズは画伯の長男が所属していた少年野球チームの子供達を作家自身の願いを込めて描いた作品であった。
以来、日本の四季と子供達をテーマにした「ムニャムニャ語」、サッカーに打ち込む少年少女を描いた「遠いゴール」シリーズを次々と発表し、人気作家として不動の地位を確立した。
本作品は、2012年に制作された「遠いゴール」シリーズの油彩である。画面から子供達の元気な声が聞こえてくるような臨場感あふれる微笑ましい貴重な作品である。