山下 清

1922年 東京浅草に生まれる。
1928年 浅草の石浜小学校に入学する。
1934年 小五の時に、千葉県の養護施設「八幡学園」に入園。
　　　　学園で始めた「ちぎり紙細工」でやがて画才を発揮し始める。
1937年 早稲田大学で開かれた学園の児童の作品展で、清の貼絵が注目を浴びる
1940年 突然、放浪の旅に出る。
1954年 鹿児島にて放浪生活を終え、学園に帰る。
　　　　この年東京で聞かれたゴッホ展を見に行き、その姿を新聞で報道される。
1956年 全国で山下清展が始まる。陶磁器の絵付や、
　　　　フェルトペンの素描画など新境地を開いた。
1961年 ヨーロッパ9カ国を訪問する。
1971年 他界(享年49歳)

「裸の大将」「放浪の天才画家」などと人々から親しまれた山下清。
自由と旅をこよなく愛した彼は、抜群の記憶力と自由な想像力、豊かな色彩感覚で貼り絵という独自の世界を確立した。
戦中戦後を放浪しながら生き抜き、困難な時代にありながら彼の残した作品は、不思議と心温まる雰囲気に包まれている。時代の流れとともに、純真、素朴な世界が心に語りかけてくる。