コタボ
ANDRE COTTAVOZ
1922年 フランス南東部の町、サン=マルスランに生まれる。
1939年 リヨンのエコール・デ・ボザールで学ぶ。
1945年 フランス各地の展覧会等に出品。
1946年 パリのラ・プレイス・ディヴリの「Salon of the young painting」にパリの風景を出品し、ボナールの流れをくむ具象画家として認知されるようになる。
1950年 プリ・ナショナル賞を受賞。
1953年 フェネオン賞受賞。同時期にリヨン美術学校を卒業したジャン・フサロらと共に、リヨン派新具象を形成し画壇の注目を集める。パリで初個展開催。
1972年 東京、大阪などでコタボの展覧会を開催。
1987年 初来日。ヴェネツィアをテーマにした展覧会を東京で開催。
2005年 Magnelli Museumでの大規模な回顧展を開催。
2012年 89歳で逝去。
作品収蔵:フランス国立近代美術館、パリ市立美術館およびルクセンブルク、トリノ、東京、山形等の各美術館
重厚なマチエールと多彩な色使いで20世紀フランス画壇を代表する作家、アンドレ・コタボ。
印象派やフォーブという先人たちの血を引き継ぎながらも、それに踏襲することなく、彼独自の造形を生みだしてきた。
コタボの言葉に「湧き出るものがないときは、キャンバスを破って何「十回も描き直す」とある。
彼の作品制作の上で最も重要なことは、沸騰する内面の感情をいかに表現できているかなのである。その意味からするとコタボの体質はヴァン・ゴッホのそれと相通ずるものがあるのかもしれない。