熊谷守一
MORIKAZU KUMAGAI
1880年 岐阜県生まれ
1904年 東京美術学校(現・東京藝術大学)西洋画科卒業
1909年 第3回文部省美術展覧会に「蝋燭」を出品、褒状を受ける
1916年 第3回二科会展に出品、二科会会員に推挙される
1930年〜墨絵を描き始め、晩年書も書くようになる
1932年 豊島区長崎町(現千早)に転居、生涯を過ごす
1940年〜輪郭と平面による独特なスタイルの油彩になる
1964年 日本各地で個展開催。さらにパリで個展
1967年 文化勲章を辞退する
1976年 熊谷守一記念館開館(岐阜・付知町)
1977年 歿。享年97歳
猫や鳥、虫や花など、身近な生命をテーマとする小品の数々。徹底して単純化された形態と明快な色彩から描かれた一連の作品は“クマガイスタイル”と称され今なお圧倒的な人気を誇る。
その作品は一見ユーモラスで、何の苦もなく描かれたように思えるが、暗闇での物の見え方を探ったり、同じ図柄を何度も使うための手順を編み出したりと、様々な探求を行っていた。作品の世界の奥深さにますます評価が高まっている。